Introduction

『伊奈備前太鼓の由来』


組太鼓「伊奈備前太鼓」は、天正年間に当時の関東郡代として業績を残した伊奈備前守忠次公を讃え、
伊奈町に縁の深い忠次公の治績を後世にその名を残そうと作られたものである。
 伊奈備前忠次公は、徳川時代の天正年間(一五七三~一五九二)天領支配における行政面で重要な役割を
担いましたが、それにも増して世に知られておりますのは産業開発を始め、諸河川の改修や築堤用水堀の
開削など枚挙に暇がないほどの民政家としての業績を残していることであります。
 「伊奈備前太鼓」の由来は、この忠次公の恩恵を受けた農民達が、感謝の意を太鼓に託して表現したもので、
働く一日の姿をリズムで表しております。